2022年4月18日 / 日記
おはようございます。
4/18(月)の営業開始しました。
昨日から取りかかっているガゼッタ完成車の初期点検の様子をご紹介します。箱から出し仮組みした状態です。
まずはクランク、ボトムブラケットを取り外します。
クランクボルトにはグリスが塗ってなく、BBにはロックタイトが塗ってないので、
ボルトにはグリスを、BBにはロックタイトを塗って、
トルクレンチを使用し、指定トルクで締め付けます。
カートリッジ式のBBにはロックリングがなく緩みやすい為ロックタイトが必要です。
続いてクランク取り付けですが、念のためファイブピンのグリスをチェックしましたが、グリスは塗ってませんでした、、、
それぞれのボルトにグリス塗ってファイブピン取り付け後に
クランクをトルクレンチを使用し取り付けます。
続いてホイールのチェックのためホイールを取り外します。
まずは固定ギアを取り外します。こちらもグリスはなし。
当店ではチネリ完成車に付属の固定ギアはオススメしていません。
以前メーカーにはこのギアだとトラブルが起こるからギアを変えて欲しいと話したのですが対応してもらえず。仕方なく付属の固定ギアで納車したのですが、数ヶ月後にギア比を重くするためギア交換した際にハブのネジ山がナメてバカになってしまい、ホイールを交換する事態になってしまいました。その時はメーカーから代替え品が出たので良かったですが、同じトラブルを避ける為、固定ギアで乗られる方には事情を説明し他ブランドの固定ギアをご購入いただき取り付ける形をとらせて頂いております。
その為、今回は固定ギアは取り外し、付属のフリーギアを取り付けました。
その後にタイヤを外し、16mmのリムテープを18mmに交換します。僕的な考えでは16mmでは幅が不十分だと思う為です。
続いてハブの確認と調整です。
念のためベアリングの数を確認します。こちらも以前完成車の整備の際なのですが、いくら調整してもハブのゴリゴリが取れず中を確認したところ片側のボールベアリングが1つ足りてなかった経験があります。その為中を開けベアリングの数を確認後、グリスは入ってるのですが少しでも回転が良くなるようにオイルを注入してから玉当たりの調整をしています。メーカーから届いた状態は必要以上に締め付けてあり、ハブ本来の性能を引き出せていない状態なので微調整します。完成車に付いてくるハブでもキチンと調整すればかなり回転するようになります。
前後ホイールの調整を終え、続いてはヘッドパーツの確認です。
グリスが不十分だったのでグリスを塗り直してから取り付けます。
ヘッドパーツ、ステム、ハンドルを取り付け各箇所の指定トルクで締め付けます。
シートポストの固着は厄介です。
固着防止にシートポストにグリスを塗り、シートピンにもグリス塗って取り付けました。
昨日の作業はここまでです。
本日はブレーキ取り付け、ハンドルカットなど進めて完成させたいと思います!